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会長挨拶

 会員の皆様、この度2010〜2011年の本学会会長を勤めさせていただくことになりました。前会長の斉藤和季先生をはじめとする歴代会長および会員の皆様が築かれました本会30年間の歴史を大切に、さらに本会を発展させるべく2年間精一杯勤めさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 昨今、地球上では二酸化炭素排出量の増加と地球温暖化による環境変化、原油価格の高騰により露呈したエネルギーと食料の競合、高齢化に伴い健康の維持・増進のための食のあり方などの課題が顕在化しています。これら地球的規模の課題の解決に対して、今ほど植物科学および植物バイオテクノロジーに対する期待が高まると同時に、一方でその力が問われている時はなかったと思います。これらの問題はすでに私たちの日常生活に直接影響するところまで来ており、学会関係者ばかりでなく一般市民の方も植物研究に大きな期待と関心を寄せております。本学会は、まさに異分野融合により構成されており、このような幅広い層からの期待に答えるべく活動しなければならない社会的使命を負っていると思います。そこで本学会では、前期に続いて、以下のようなマニフェストに基づいて運営していきたいと考えています。

  1. 植物細胞分子生物学の基礎研究の更なる推進と、それらの基礎的な知見に基づく植物バイオテクノロジー応用研究の促進を図る。
  2. これらの研究成果を積極的に発信する場として機関誌Plant Biotechnology誌の一層の発展と国際化、年会および市民フォーラムの充実に努める。
  3. 学界、産業、行政、教育、社会のそれぞれのセクターの相互理解と協力の促進を図る。特に、遺伝子組換えを含む植物バイオテクノロジーの社会的理解の促進を国内外の他学会とも連携して図る。
  4. 若手研究者・女性研究者のキャリアパス拡充のために必要な情報提供や学会役員への登用を積極的に行い、より一層若手研究者・女性研究者の育成に努める。
  5. 本学会の30年間を総括するとともに将来像について必要な検討を行う。

 これらの活動目標の達成のために、別ページに示したような執行部の皆様とともに運営していきたいと思います。特に、幹事長の村中俊哉先生、新編集委員長の出村拓先生、会計幹事の松倉千昭先生ならびに幹事の皆様には、本学会のために多大なるご尽力をお願いすることになるかと思います。

 本学会は、異なった学界分野(理学、農学、薬学、工学など)、あるいは異なったセクター(学界、産業界、行政など)の方々が集まって構成されています。従って、会員の皆様の異なった視点からのご意見が本学会の発展に不可欠と考えます。会員の皆様の年会へのご参加、学会誌への積極的なご投稿、学会・会長へのご助言、ご提言をお待ちしております。

日本植物細胞分子生物学会会長 江面 浩
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