 会員の皆様、この度2012〜2013年の本学会会長を勤めさせていただくことになりました小関良宏でございます。前会長の江面浩先生をはじめとする歴代会長および会員の皆様が築かれてまいりました30年の歴史の次の歴史の第一歩を歩みだすため、2年間精一杯勤めさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年の大会・シンポジウムの折に会員の皆様には、村中先生をはじめ前執行部の先生方と山川隆先生のご尽力で完成された「日本植物細胞分子生物学会30年の歩み」が配布され、お読みいただいたことと思います。その最後に前会長の江面先生が諮問され、最近の奨励賞受賞の若手研究者の方々を中心に取りまとめられた「ロードマップ作成委員会からの提言(中間報告)」があります。これは本学会の新たな歴史を歩んでいくための道しるべとなるものです。現時点においては中間報告ですが、さらに若手の方々で現在、議論を重ねていただいております。おそらく 2012年には完成して評議員会・総会にてお認めいただけることと思います。私ども新執行部はこのロードマップに対して、どのようなマイルストーンでこれを実現化していくかが使命になることと思います。現時点では中間報告ではありますが、骨となる部分につきましてはほぼ決まったものと認識しており、実施可能な部分につきましては、最終報告をいただく前に実施していく所存です。
この学会は理学、薬学、農学、工学の方々が一同に介し、さらに大学や公立研究所の研究者の方々のみならず企業の研究者の方々が参集し、基礎から応用に至る広い分野での情報共有をするというのが 30年前からの基本理念でした。このために各研究者の方々がホームとしている学会の大会が春秋に開催されるのに対し、その方々が各々の学会の壁を飛び越えて一同に会して研究内容を発表し議論をする場として、春秋を避けて夏に大会を開催しております。この情報を共有し、議論し、異なった観点からのコメントを得て、会員の皆様のさらなる研究の発展を期するのが当学会の大会の最も大きな意義だと思います。従いまして、ぜひ皆様、他の学会大会で発表された内容であっても積極的に発表していただき、その他の学会大会では得られない新しい着想を得て、情報交換していただければと思います。
さらに若い方に対して、この学会の会員の方々は皆さん優しく、さらに学生さんを育てようというお考えの方が多いので、私どもの研究室では学生さんの学会大会デビューにこの大会で発表していただくようにしています。ぜひ、私どものところだけでなく、多くの研究室の若い学生さんが当学会大会でデビューをしていただければと思います。
また Plant Biotechnology 誌についても、前執行部の方々のご尽力により impact factor がつきました。さらにこの雑誌をより優れたものとしていくために、数多くの論文の投稿をお待ちしております。初めて論文を出すのだけれどもうまく書けているのかどうか心配だと思われる方もぜひ投稿してください。私も会長でありつつ編集委員を継続いたしますが、この雑誌の編集委員の先生方は親身になって、著者と一緒になって論文を polish up していきますので、ご心配なされずに投稿されてください。
まだまだここで書きましたことはロードマップのほんの一部の実行でしかありません。このロードマップに従ってマイルストーンをたてて実行していくために、別ページに示したような執行部の皆様とともに運営していきたいと思います。特に、幹事長の青木俊夫先生、編集委員長の出村拓先生、会計幹事の児玉浩明先生ならびに幹事の皆様には、本学会のために多大なるご尽力をお願いすることになるかと思いますが、なにとぞよろしくお願いいたします。さらに会員の皆様の学会・会長へのご助言、ご提言をお待ちしております。
日本植物細胞分子生物学会会長 小関 良宏 |